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「これしかないと思った」家族の説得を超えて 新卒がベンチャーに入る意味 〜ベンチャー女子座談会 第2弾〜

こんにちは、freeeの原です。

今回も、前回の記事に引き続き、freeeオフィスで行われたベンチャー新卒女子座談会の様子をお届けします。

RettyやSansan、Wantedlyやfreeeなどベンチャー企業で働く4名の女性社員たちが、それぞれのキャリアについて語る記事の第2弾です。

 

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写真左より:freee佐藤、Retty外村さん、Sansan溝野さん、Wantedly武藤さん

 

ーー今の会社に入社する前後でギャップってありましたか?


Wantedly武藤:ギャップは全くなかったですね。インターンから入社して、内定式も入社式もなく今に至るので、もう何にも変わらないです。

freee佐藤:内定式がないのってベンチャーあるあるですよね。

Retty外村:Rettyは内定式はなかったのですが、入社式はありました。あと「去年の入社式は全員で写真を撮っただけ」と聞いて、新卒みんなで会社を巻き込んだ持ち込み企画「裏入社式」もやりました。「一生に一度の入社式を、こんな形で終わらせたらいけない!」と思ったんです(笑)。実際の入社式は、去年と違っていて、朝から桜の木の下に集まって社員全員でお酒で乾杯するというお花見形式でした。それもすごく楽しかったのですが、入社式翌日の土曜日に「裏入社式をしたいので!」と代表 武田のスケジュールを朝6時から夜12時まで抑え、「一日で19軒食べ歩きをしたい」とお願いしました。

freee佐藤:19軒!いいなぁ。

Wantedly武藤:それはいわゆる大きい企業では出来ないことですよね。社長の方も連れて行って、食べ歩きお願いしますって。というよりきっとRettyさんだからこそ実現できたんでしょうね(笑)。にしても楽しそうな企画ですね!

Retty外村:はい、めちゃめちゃ楽しかったですね。社員のみんなも飛び入り参加してくれて、新卒4名+代表での食べ歩きだったはずの「裏入社式」が、最後は30名も集まっていました(笑)。

 

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ーーRettyさんみたいに、新卒って「文化を作っていく」みたいなところがありますよね。社長とかマネージャーから「なんで新卒を採るのか」みたいなことを言われたことはあります?

 

Wantedly武藤:そうですね。代表の仲はCultureBookという本を作って社員に配布するほど文化を大切にしていまして。文化を作って次の代に伝えていくのが新卒の役目ということで、うちでは「新卒カルチャーランチ」という、仲と新卒メンバー全員でランチを食べながら会社のビジョンなどについて話す会を定期的にやっています。

freee佐藤:毎年新卒が入ってくるのが当たり前の会社だと、埋もれてしまって分からない、新卒が組織にいる意味みたいなことが、ベンチャーの場合だと浮き彫りになるのかもしれないですね。

Sansan溝野:新卒が会社の文化を作り、基盤になるメンバーであるという考えはSansanにもあると思います。新卒採用にはかなりこだわってますね。私自身、役員や中途で入って来たメンバーから、「新卒は会社を作って行くメンバーの中心だから、しっかりやれよ」みたいなことは、普通の会話の中で言われますね。

freee佐藤:うちも社長からは同じように「基盤を作っていこう」という話はされますね。今、会社が大きくなってきて、部署を超えた交流がもっと必要だよね、という話をよくするんです。今年の新卒13人は、いろんな部署に配属されていて、毎週金曜とかに飲み会で集まったりするなかで、各部署の話もたくさん聞けて。そういうのはすごく良いよね、って社長からは言われたりしてます。

 

ーーちなみに新卒でベンチャーに入ることについて、親御さんから反対されたりはしませんでしたか?

 

Wantedly武藤:そうですね、少し説得が必要でした。そもそもベンチャー企業に就職しようとしている時点で反対されていたのですが、Wantedlyについて理解してもらえれば「いける」と思い、代表 仲が執筆した本を読んでもらったり、仲が出演していたテレビ番組を観てもらったりしました。結果として、逆に応援してくれるようになりましたね。

freee佐藤:私の場合は、反対というよりも「大丈夫なの?」とすごい心配されました。わりと保守的な家なので、ベンチャーというのが何なのか、よくわからなかったみたいでした。事業内容や福利厚生がどうなのかというのも聞かれましたね。その辺は、大きな企業と同じようにきちんと福利厚生はあるよ、と。むしろ、freeeは夕飯無料だったり一般的な企業よりも良い環境だと思うから、想像しているような会社じゃ全然ないよ、ということを説明して、納得してもらいました。私自身決めたことはあまり変えないタイプなので、「頑張ります」とも伝えて。

Wantedly武藤:たしかに私もスタートアップやベンチャーは大手と違っていつ潰れるかも分からないし長期的に見ると心配だと言われましたね。もちろん大手も絶対に潰れないわけではないと思うんですけど(笑)。

 

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ーー説得してまで、ベンチャーに行こうと思わせたものは何だったんでしょう?

 

Retty外村:これしかない、と思ったからじゃないですかね。

Sansan溝野:不安は、別になかったですね。自分に合っている自信があったので。何か言われたところで、誰かが責任取ってくれるわけでもないですし。私、大学時代から親の反対を押し切って休学してアフリカに行ったりしていたので、「ベンチャーに行く」と報告した時も、両親も「はいはい、頑張ってね」という感じでした。同期を見ても、自分で意思決定をして、自分でやりたいことをやってきている、というような人が多いかもしれないですね。

(第3弾へ続きます)

ライフイベントが転機に 意思決定が柔軟なベンチャーだからこそつかんだ働き方  〜ベンチャー女子座談会 第1弾〜

こんにちは、freeeの原です。

ベンチャー企業を進路の選択肢の1つとして選ぶ方は増えてきましたが、ライフイベントと仕事のバランス等の悩みも多い女性にとっては、ベンチャーへの就職は少しハードルが高いところがあるのも事実。

今回は、RettyやSansan、Wantedlyなどベンチャー企業に新卒で入社した4名がfreeeオフィスに集結。それぞれの会社を選んだ理由や働きがいなどについて、じっくり語っていただきました。本シリーズは3回連続で座談会形式でお届けします。

 

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写真右より:Wantedly武藤さん、Sansan溝野さん、Retty外村さん、freee佐藤

 

ーーでは、まずは自己紹介をお願いします。


freee佐藤:はい。freeeに新卒で入社しました、佐藤と申します。今は、法人向けのセールスチームに配属されて、入社1年目になります。よろしくお願いします。

Sansan溝野:クラウド名刺管理サービスを提供しているSansanに新卒で入社して、今3年目の溝野と申します。2年間バックオフィスや営業を経験した後、今年6月から広報を担当しています。よろしくお願いします。

Wantedly武藤:Wantedlyに新卒で入社し、現在3年目の武藤と申します。最初インターンとしてカスタマーサポートチームにジョインし、正式入社後ビジネスディベロップメントチームに異動して現在セールスコンサルを担当しています。今年4月から愛知に引っ越し、エリア拡大専任担当として、関西・東海地域をメインに活動しています。よろしくお願いします。

Retty外村:Rettyの外村と申します。この4月に入社しました。今は、チーム名がちょっと変わっているのですが、”おもてなしチーム”という一番Rettyのユーザーさんに近い距離で仕事をしているチームにいます。よろしくお願いします。

 

ーーまず、なぜ今の会社を選んだのか、お伺いできますか


freee佐藤:freeeを選んだのは、人が魅力的だったというのが一番決定的な理由ですね。就活をするときには、自分が成長できる環境かというところを、一番考えて選んでいました。やっぱり尊敬できる人だったりとか、この人のもとで働きたいと思えるような人のいるところで働くのが成長できると思っていて。freeeの面接でいろんなことをしゃべって、人がすごい魅力的だったので、選びました。

Retty外村:私は、Rettyでインターンをしていた後輩から「会ってみて欲しい人がいる!」と連絡をもらって、弊社のCFO奥田に会ったのがきっかけですね。それまでサービスも何も知らなかったんですが、その次の週に代表の武田も関西に来る機会があり、「早く東京おいでよ。いつから来れる?」と言われ、入社することになりました。完全に勢いですね(笑)。あとは、直感とタイミングかなぁと。

Sansan溝野:私はSansanに一目惚れした感じでした。就活を始めて、一番最初に参加した説明会がSansanで、代表の寺田が「FacebookFacebooktwittertwitterしかやっていないように、1つの事業を成し遂げ世界一になるためには、その事業にだけ注力しなければならない」と。「だからSansanは名刺管理で勝負します」みたいな話をしていて、すごく格好いいなと思って。そのままずっと第一志望で、一番最初に内定をもらったのですぐに決めました。寺田の話以外にもいくつか理由はあるのですが、ほとんど直感です。

Wantedly武藤:私は「シゴトでココロオドル人を増やす」をテーマに作られた自社のプロダクトが素直に好きだと思ったのと、あとは直感でしたね。私ベンチャーではめずらしいかと思うんですけど、元々は教職を志望していたんです。ただ、今すぐ教員になりたいかと聞かれると即答できない自分がいて。いろんな選択肢を考え始め、知り合いの社会人の方に相談した時に「教員採用試験を受けるタイミングは毎年あるけれども、新卒で会社に入るタイミングは1回しかない。教員になるにせよ、就活は"経験”しておくといいよ」と言われ就活をすることにしました。私、実はWantedly経由でWantedlyに入社したのですが(笑)、友人にWantedlyを教えてもらい、様々な企業の募集を見てワクワクした感覚を今でも覚えていますね。結局Wantedlyのカスタマーサポート募集の内容に惹かれて、まずはインターンとして働き始めました。そのまま新卒として選考を受けることになり、経営メンバーとの最終面談を経て内定をもらいましたね。元々新卒を採用する予定がなかったので、書類作成等は大変だったみたいです(笑)。

 

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ーーベンチャーに新卒で就職するということが、社会認識や学生さんの認識の中でどのように変化してきているのかな、と思うんです。例えば今、皆さんの周りから「なんでベンチャー行ったの?」とか「もったいない」とか、言われませんか?

 

Wantedly武藤:どうでしょう、私は言われたことはないですね。学生時代にインターンをしていたNPOのコミュニティでは、会社の規模やネームバリュー関係なく、「これをやりたい!」という思いや自分軸を持った方が多かったです。NPOで働いてたときってお金はそんなに稼げなかったのですが、それでも、ものすごく楽しかったし充実していて時間がすぎるのがあっという間だったんですね。逆に同時期にやっていたコールセンターのアルバイトは、8時間勤務がすごく辛くって。みんな終業時間の1分前から電話機のログアウトボタンに手を置いて、終わりを待つんですよ。この「早く終わって欲しい」みたいな感じってストレスしかないなと思いましたし、社会人になってまでそんな働き方は絶対したくないと思っていました。それこそNPOでのインターンのように、やりがいを感じながらフロー状態で仕事に取り組む方が自分は向いているなと思っていたので、最初から見ていたのはベンチャーでしたね。

Sansan溝野:私の周りは大手を受けていた友人がやっぱり多かったです。ベンチャーに特化した人材紹介会社さんのセミナーに行けば、もちろん似たようなベンチャー志向の人は集まっていましたが、少数派だったと思います。

freee佐藤:現実的にまだ、新卒でベンチャーに行く女性って、少ないですよね。

Wantedly武藤:少ないですね。中途ですと大手からベンチャーに転職し活躍されている方がかなり増えているなと感じますが。

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ーー特にIT系のベンチャーにおける女性の割合が少ない、というのは数字として出ていると思うんですけど何ででしょう?

 

freee佐藤:安定的な雇用とか、休暇が取れるとか、というところを意識すると、大手・安定志向とかになっていくんですかね。

Sansan溝野:フェーズによるとは思うのですが、ベンチャーってどちらかというと「めちゃくちゃ働くことを良し」とする文化ではあると思います。一人一人の成果が事業の成長に直結するので当たり前なんですけど。でも、いつか結婚して出産をして、ということを考えると、「長くは働けないかも」と不安に思ってしまう女性が多いのかもしれないですね。

 

ーー実際、そうなんですかね?猛烈に働きすぎて、結婚や出産ってできない?

 

Wantedly武藤:それこそ、結婚をして今愛知で働かせてもらっていますけどね。彼が愛知勤務、かつ転勤がないので、私が引っ越すしかなくて。その話は入社2年目くらいのときには決まっていたので人事に相談したのですが、当時社員数がまだ20名くらいだった会社としてはまだリモート制度の導入は難しくて、残るという選択肢はなかったんです。1度転職を考えたんですけど、上司に相談したところ交渉してくれて。自分が会社に必要とされる人間になれば、ちょっと図々しいのですが、会社に残してもらえる可能性もゼロではないのかなと思い、そこからかなり意識して目標は全て達成していきました。結果、今リモートで働かせてもらっています。「福利厚生がしっかりしている大手に入る」という考え方が一般的ではあると思いますが、意思決定が早く非常に柔軟なベンチャーだからこその良さもあると思うんです。「ベンチャーだから結婚できない」とか「妊娠出産が...」とかは、多分思い込んでしまっているだけなのかな、と個人的には思いますね。

(第2弾に続きます)

「外資コンサルでも日系大手でもない。」卒業間際に選んだfreeeへの新卒入社。

みなさんこんにちは、freee・澤です!

新卒で就活中の学生さんの中には最終的な進路に頭を悩ませている方もいらっしゃるかもしれません。freeeの新卒社員にも、内定をいくつか得たのち考え抜いてfreeeに入社したメンバーがいます。

そのうちの一人が現在セールスチームで活躍する高森昂大。彼が昨年11月にインターンとしてfreeeに入り、最終的にfreeeへの新卒入社を決めるまでをインタビュー形式でお送りします。

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高森昂大(たかもり あきひろ)熊本県出身。一橋大学商学部卒業。学生時代は北京大学への短期語学留学、香港大学への1年間の交換留学などを経験。また学業と並行してアドテクノロジーのITベンチャーで長期インターンを行い事業開発や広告代理店事業に携わる。2015年11月よりfreeeでセールスインターンを経験。フィラデルフィアでのインキュベータインターンを経て、新卒1期生として2016年4月にfreeeへ入社。

ーーもともとはどういう会社に入ろうと考えていたんですか?

就活を始めた頃は、外資コンサルに行こうと思っていました。エントリーシートには自分のゴール設定として「自分で事業を作れる人間になりたい」と書いていました。自分の人生は自分でコントロールしたいから事業開発の力をつけたいと。10年下積みを続けるのではなくできるだけ早く成長したい、そういった思いを持っていました。いま振り返ると、成長の定義からあやふやだったと思います。

ーーどういった環境を求めていたのでしょうか?

早く成長したいという思いだったので、色んなことにチャレンジできる環境で、かつ優秀な人に揉まれながら働くほうが力がつくと思ったんですね。あとは、苦しい環境に身を置かないと怠けちゃうので、努力せざるを得ない環境に身を置きたくて、実力主義外資コンサルに行こうと思っていました。

ーー外資コンサル志望からどのように考え方が変化したのでしょうか?

面接を受けてコンサルタントの方と話しているうちに「コンサルって結局アドバイザーでしかないんじゃないか」と考えるようになりました。早く成長できるかもしれないけれど、アドバイスする立場で「これやりましょう!」と言うだけで、失敗しても責任を負うことはできないし割と無責任に感じてしまって。その環境では、頭でっかちな自分がさらに頭でっかちになってしまうという危機感が湧いてきました。

ーーその後はどういった会社に興味が湧きましたか?

今度は事業会社も見るようになり、ベンチャー企業や、大手企業の中でチャレンジさせてくれる会社を探し始めました。そこで一番最初に頭に浮かんだのがリクルートでした。以前リクルート主催のサマーインターンに参加した縁もあり連絡をとってみたんです。

面接では、社員の方が皆青臭くて熱苦しくて、いい大人なのに夢を語れる。それが面白いな、目線が高いなという印象を受けました。単純な仕事のその先を見て働いている印象が強くて、この人たちと働けたら面白いんじゃないかなと感じるようになりました。

ーーリクルートで内定を得たあとベンチャー企業インターンを始めましたよね。

それは単純にやることがないですからね(笑)。時間があるのは悪く無いですが「内定もらって卒業まであと半年あって、旅行行ったり友達と遊んだりと学生生活を謳歌して社会人になる」という流れに自分は乗れないと思ったんです。ただ遊ぶだけじゃなくて何か成長を得たいと。

よく学生時代を「人生最後のモラトリアム」と言われますが、僕は学生と社会人の線引きはしていませんでした。社会人になったら遊んじゃいけないなんてことはないし、そんな暗い人生嫌じゃないですか(笑)。学生時代が人生のハイライトで「あの頃は楽しかったな」と思いながら何十年も働き続けるんじゃなくて「いまが楽しい」という状態が続けば絶対幸せだと思うんです。昨年面白かったけど今年はさらに面白かったとか、そういう人生を送りたいと。

だったら学生の時から、自分がやりたいことに首を突っ込んでみたほうがいいですし失敗してもノーリスクなんですよね。ですので就活が終わったあとはインターンに集中することにしました。

ーーfreeeとの出会いを教えてください。

交換留学の同窓パーティが大学であって、そこでfreeeのメンバーと話す機会がありました。freeeって名前は知っていたので、インターン先を探している旨を話したら「あ、じゃあ遊びにこない?」と誘われて、次の週にはオフィス見学をしていました。

一通り見学が終わって「ちょっと待っててね」と言われて待っていると、とてつもないイケメンが急に出てきて、誰だ?と思っていたらすぐにパソコンを開き始めて「で、志望動機は?」って言われて、「ええっ!!??」と驚いているうちに面接が始まりました(笑)。結局は面接で盛り上がってインターンを始めることになりました。その面接官は今のマネージャーですね(笑)。 

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ーーfreeeでのインターンはいかがでしたか?

非常に有意義でした。というのも、ここまでカルチャーが組織に浸透していて、ユーザーさんのためを思ってセールスしていることが実感できる環境ってあまり無いと思うんです。仕事に対しての本気度がすごいですし、会社も若く経営陣との距離も近く、会社としてフラットなのがすごく気に入っていました。

ーーインターンを終えてからキャリア観に変化はありましたか?

リクルートに入ってからベンチャーへの転職もありかなと思いました。新卒でリクルートに入れる切符を逃すのは少し惜しいように思えたんです。日本は相当新卒に優しい環境だと思っていて、経験もスキルも何もない20代前半の人間を、ポテンシャルだけで採用してくれる。こんなに新卒がちやほやされるのは日本だけです。だったらそれに乗っかって一度大企業に入ってからベンチャーへ行くほうがいいかなと。ですのでfreeeのことは気に入っていましたが、新卒で入るのはリクルートかなと、この時点では考えていました。

ーーリクルートに行く決意を固めたわけですが、その後は?

就職前の2月に外務省のプログラムでフィラデルフィアに行ってインキュベータでインターンをしました。インキュベータにはスタートアップがピッチをしにきて、それを評価してインキュベーションプログラムに参加してもらうんです。僕がインターンを始めたときにはプログラムの選考が始まっていました。

選考を受けにきたスタートアップの人たちと交流を深める中で彼らの働く様子に強く刺激を受けました。ピッチに来る人には、若い人もいれば経験を積んだ人もいて、みんな本気で生き生きしているし楽しそうに見えたんですね。

投資を受けたスタートアップは僕がいるオフィスでコードを書いていたんですが、彼らはまた別のピッチの話をしていたり、「お客さんから連絡が来て契約できた!」と歓声を上げていたりしていました。そういう光景を間近で見ていて素直に「面白そうだな」と思ったんです。

彼らは失敗すれば「自分の責任だ」と言えるし、成功すれば自分たちの功績だと言えると。失敗しようが成功しようが自分に責任があって、オーナーシップをもってビジネスに取り組んでいる姿勢がかっこよく見えました。

ーーその経験がきっかけでfreeeに決めたんですね。

リクルートへの就職は確かにブランドもノウハウもあって学べることは多いし面白い人はいるかもしれないけど、とはいえ上場している大きな会社という事実は変わらないなと。そして考え抜いた末に、大学卒業間際の3月、freeeで働くことを決めました。自分のやりたいことを実現するために一番近い場所が今のfreeeだと思っています。

 (インタビュー 終) 

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freeeでは高森をはじめ、インターンを経験した新卒社員が活躍しています。2017年卒の就職活動も終盤を迎えていますが、freeeでは通年で新卒採用を行っております。

ご興味ある方はぜひこちら↓からお気軽にご応募ください。お待ちしております!

ユーザー数は60万を突破。freeeを加速させるセールスチームの4つの特徴。

こんにちは、freee・前川です。

これまでfreeeは、クラウド会計ソフトfreee給与計算ソフトfreeeマイナンバー管理freee会社設立freeeなど、様々なプロダクトを生み出してきました。

これらのプロダクトを通して、スモールビジネスに携わる全ての人々が、煩雑で面倒な業務に時間を取られることなく本業にフォーカスできる、そういった世界を目指しています。

そして、多様なユーザーの皆様と直接コミュニケーションを図り、freeeの価値を届けているのが「法人セールスチーム」です。

そこで今回は、freeeのビジョンを最前線で体現する法人セールスチームの特徴をお伝えしたいと思います。

1. 日本全国にアプローチできるインサイドセールス

freeeの法人セールスでは「インサイドセールス」という手法を導入しており、より多くのお客様にリーチできる仕組みが構築されています。

インサイドセールスとは、顧客企業へ訪問し対面でコミュニケーションを図るフィールドセールスとは対照的に、電話やメールなどを用いて見込み顧客にアプローチする営業手法です。

インサイドセールスを導入する目的は、見込み顧客とのコミュニケーション機会の最大化にあります。

法人セールスチームで長くトップセールスとして活躍した大西(現:パートナーセールスチーム)は、以前のインタビューでインサイドセールスがもたらすインパクトについて語っています。

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大西「(freeeの法人セールスチームは)いかに効率性と効果を重視して回していくかを極めている組織だと思います。まだオフィスを構えていない中小企業のニーズなども考慮して『インサイドセールス』という営業手法を採用しているので、対象は日本全国です。1日 50 〜 60 社以上の提案ができていて、私単体で 14 社契約していただいた日もありました。」

これはフィールドセールスでは決して到達することの出来ない数字です。

いかにスピーディに効率良く多くの顧客にアプローチしfreeeの価値を届けられるか、そういったミッションにチャレンジしているのがfreeeのインサイドセールスなのです。

2. 先進的でイノベーティブなセールス組織

「電話での営業」と聞くと、片っ端からひたすらコールしアポを強引に取り付ける、といった印象を持たれがちです。

しかしfreeeでは、そういった営業活動は行いません。

無料アカウントを作成してくださった方やデモ動画をご覧いただいた方など、何らかのモチベーションでfreeeに興味を持った見込み顧客にフォーカスしてアプローチしています。

さらにその見込み顧客を特徴別に分け、各セグメントごとに最適なコミュニケーションを行っているのです。

例えば、今にもソフトを使いたいという温度が高い方には、すぐにその方々に適したfreeeの機能や運用方法をご提案します。一方でまだソフトの導入を検討しているという段階の方には、いま抱えている課題などをヒアリングし、freeeの魅力を徐々に伝えていきます。

CEO佐々木も自身のブログでこのように発言しています。

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佐々木「『このセグメントの顧客にアクセスするベストな方法は何か、そのためにどのようなメッセージが重要か』を考えることは非常にマクロ的なマーケティングのアプローチであって、一方でセールスは個々の顧客にフォーカスを当ててミクロ的なマーケティングを担っているのだ。

使い古された言葉で言えば、セールス活動で重要なことは『ひとりひとりの顧客を理解し、ひとりひとりの顧客に最適な提案をすること』であって、これはすなわちミクロ的なマーケティングなのだ。

つまりfreeeの法人セールスチームは、多くの顧客にアプローチすることと、それぞれの顧客に対して最適なコミュニケーション手段で的確な提案を行うことを両立させるべく日々改善を続けているのです。

 3. マーケティングチームとの密な連携

法人セールスチームが営業活動を行う上で欠かせないのがマーケティングチームです。

マーケティングチームが広告、SEOSNS、オウンドメディア・経営ハッカーなどを用いた見込み顧客の集客ができているからこそ営業活動ができるわけです。

一方、法人セールスチームのメンバーは、顧客の生の声を聞き、マーケティングチームにフィードバックを行うことで、見込み顧客の属性を最適化していきます。

法人セールスチームのマネージャーを務める小原は、インタビューでマーケティングチームとの連携について以下のようにコメントしています。

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小原「『こういうお客様はfreeeにぴったりだよね』という感覚は、社員全員が持っているものです。でもセールスとマーケで、その感覚が違っていることも多い。そこをすり合わせることがとても大切だと思います。

セールスは、現場で得た情報の中でマーケティングに使えそうな要素を、マーケ側にしっかり伝えていく必要があります。例えば経験則から『まだfreeeにあまり興味が薄そうだな』と判断していた人でも実際に電話をかけてみると、アポイントが取れたり、良い反応をもらえることもあるわけです。

このようにしてセールスとマーケティングの融合が、顧客の増加を加速させています。

4. まだ完成されたチームではない

CEO佐々木は、先ほどのブログで法人セールスのこれからについても言葉を残しています。

佐々木freee は 50万以上の事業所に登録いただいており、とにかく顧客数が多い。そのメリットとして、様々な活動の成果を統計的に分析して見ていくことが可能である。

つまり重要なことは、さまざまな営業活動を記録しておき、実験を繰り返し、何が成果に繋がるのかを実証し、改善を続けることだ。そしてこのPDCAサイクルをどれだけ速く回せるかが大きなインパクトを生むし、どんどん新しい実験を企画し、実践していくことで様々なイノベーションを起こすことができる。

freeeでは新しいことをやろうとしているのであって、そこで必ずしもこれまでの経験からくるものが正しいとは限らない。経験にとらわれず、新しいことをどんどん試し、結果を見るというPDCAを回せば回すほど、『世の中を塗り変える技術』には磨きがかかるし、この中にいることで、新しい本質がどんどん見えてくるようになることは非常に面白いことだ。

すなわち、法人セールスチームは完成されたわけではなく、永続的な改善そして成長が必要なのです。



ここまでfreeeの法人セールスチームの特徴をご紹介してきました。

ですが、「スモールビジネスに携わる全ての人々が創造的な活動にフォーカスできるよう」というfreeeのビジョンの実現には更なる組織の強化が必要です。

したがって、引き続きfreeeではこの成長を加速させるメンバーを募集しています。


また、法人セールスを含めた新卒ビジネス職の説明会も開催予定ですので、ぜひ学生さんのご応募もお待ちしております。

お読みいただきありがとうございました。

Googleに新卒入社したfreee社員が語る、新卒でスタートアップに入社する2つのメリット。

こんにちは!freee・鈴木です。

私は 2008年にGoogle Japan・ビジネス職の新卒第1期生としてGoogleに入社しました。その後2012年にTwitter の日本における営業チームの立ち上げ期を経験し、現在は freee で働いています。f:id:freeerecruit:20160325183428j:plain
鈴木康弘関西学院大学大学院卒業。2008年Googleに入社。広告営業として金融業界の大手広告主を担当し、その後中小企業向け営業チームのマネジメントを経験。2012年にTwitterに入社し、中小企業向け広告プログラムの事業開発を担当。2014年11月から freee  に入社し、カスタマーサポート統括やマーケティング担当を経て、現在は採用担当。

私のこれまでの経験を踏まえ、新卒学生がスタートアップに入るメリットは大きく分けて2つあると考えます。 

1. 成長が期待できる会社・業界では個人のキャリアアップもしやすい

まず、スタートアップを始め成長が期待できる業界に入ることのメリットは、業界・会社の発展に伴いキャリアの選択肢が広がり「新しいことにチャレンジしやすい」ということです。例えば、私のGoogleの同期でも、はじめはGoogle AdWordsの広告営業として働いてた人が、Googleがモバイルに注力したのに伴い、モバイル広告営業チームの立ち上げに携わったケースや、Google Chrome開発に伴い Chrome関連のハードウェア製品のビジネス系担当になったケースなど、会社の発展によってキャリアの選択肢が増え、新しいエリアにチャレンジしていく場面を幾度となく目の当たりにしてきました。

また、新しいプロダクトや仕組みが次から次に出てくる環境では、新人であっても、その分野の第一人者になれるケースがあります。当たり前ですが、新しいプロダクトや新しい仕組みの前では、ベテランも新人も同じスタートラインに立つことになります。成長している会社で働くと、こういったチャンスが多いのも事実です。

そして同時に、成長が期待できる会社や業界には、投資が集まりやすく、その結果優秀な人材が集まります。それこそが、スタートアップや成長が期待できる会社で働く最大のメリットだと思っています。

2. 優秀な仲間に囲まれて働く

昨年日本でもベストセラーになった『How Google Works』の著者の1人で、当時Googleのプロダクト部門のトップであった Jonathan Rosenberg(ジョナサン・ローゼンバーグ) は、自身の出身大学での凱旋講演で、現役学生に対して、

「Find the smartest people you can, join them, observe them, learn from them, take what you can learn, and help them. And this is something that you are all uniquely qualified to do.」

というキャリアアドバイスを送っています。彼自身、若い頃にSteve Jobs(スティーブ・ジョブズ)のスピーチを聞いて、「自分はこの人には敵わない。だったらこの人の近くで働き、この人から多くを学べば、自分を成長させることができるのではないか」ということで、Appleでキャリアをスタートし、その後も同じロジックで、Excite@Home、そしてGoogleまで辿り着いたという話をしています。

実際私は freee に入社する際に、Jonathan のアドバイスを参考に「優秀な仲間に囲まれて働くこと」を重視しました。Google 時代、私は freee代表・佐々木やCOO・東後と1年間同じプロジェクトに入って働いていたのですが、その1年間は私のキャリアにおいて最も自分を成長させることができた期間の1つでした。というのも、営業の私にとって、当時マーケティング担当だった佐々木や東後の 「常にスケールを意識した仕事の進め方”」は、とても刺激的だったからです。彼らとのミーティングでは「この人には敵わない」と思い知らされることが多く、その都度彼らの仕事の進め方や考え方を真似て、自分のやり方を試行錯誤する中で働いてきました。

また、 freee執行役員・野澤は、Google時代に一緒に働いたことは無かったものの、社内でも有名な営業マネージャーで、いつかは彼の下で働いてみたいと思う存在でした。 freee への入社の決め手は「このメンバーと一緒に働くことで自分を成長させたい」という思いでした。実際に freee に入ってみると、上記のメンバーだけでなくfreeeのメンバーはガッツがあり、やる気に溢れ、とても優秀なメンバーばかりでした。後輩やインターンであってもそれは同じで、「この人には敵わない」というメンバーに囲まれて仕事をしているので、日々多くの刺激をもらいながら仕事に励むことができています。

新卒の就職活動においても「優秀な仲間に囲まれて働くこと」は重要な要素だと思います。なぜならファーストキャリアの場合は特に、一緒に働く人が自分の社会人としての基礎的な部分に直接的に影響してくるからです。実際には、新卒の場合、学生側が一緒に働く人を採用プロセスの段階で見極めるのは難しいと思います。しかし、OB訪問やネットを活用してその会社の人にアプローチしてみたり、あるいはインターンシップに参加したりと、出来る限りの努力をおすすめします。

採用担当としての想い

freeeの採用担当としてお話しさせていただくと、今の freee は上記で挙げたメリットを享受しやすい環境になっていると思います。というのは、クラウドソフト業界全体の成長も、 freee のプロダクトの成長もまだまだ期待できるからです。

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4月1日になると freee にも新卒1期生となる2016年卒のメンバーが入ってきます。彼らの多くがインターンとして既に freee で働いていますが、みんな勢いがあって、やる気に満ち溢れ、チームワークも良く、とても優秀なメンバーたちです。

私自身2008年にGoogle Japan・ビジネス職の第1期生として入社しているのですが、freee はその当時の雰囲気に似ている気がします。私の同期は、みんなチャレンジ精神が旺盛で優秀なメンバーばかりでした。実際に、フリークアウトCOO・佐藤裕介くんやファイブ代表・菅野圭介くんなどの起業したメンバーや、皆さんが毎日使っているGoogle製品を担っているスーパーエンジニア、Googleや他の企業で大活躍しているメンバーばかりです。

freee の新卒社員を見ていると、将来 freee で経験を積んだメンバーから、次の時代を担う起業家が生まれるのではないかと期待してしまいます。シリコンバレーには「Googleマフィア」やPayPalマフィア」という言葉があり、その企業の出身者はその後大活躍すると言われています。数年後に「freee マフィア」が世の中にインパクトを与えていくのではないかとワクワクしています。

 

freeeは引き続き2017年卒の新卒採用を行っております。学生さんからのご応募をお待ちしております。

「リリース前の評価は低かった。」CEO佐々木大輔のブログで振り返るfreeeの軌跡。

こんにちは、freee・前川です。

2016年3月現在、クラウド会計ソフト・freeeは50万以上の事業所でご利用頂いており、中小企業や個人事業主の皆様からポジティブなお声を頂けるようになってきました。

ユーザーの皆様のおかげで、2012年7月に創業したfreeeも従業員150名を超える規模にまで成長しています。

一方で、freeeという会社の成長を語る上で欠かすことのできない「男」がいます。

それは、freee代表取締役佐々木大輔

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佐々木大輔一橋大学商学部卒。新卒で博報堂に入社。その後、CLSA キャピタルパートナーズで投資アナリストを務め、株式会社ALBERTの執行役員/CFOに就任。2008年 Google に参画し、アジア・パシフィック地域における中小企業向けマーケティング統括などを担当。2012年7月 freee 株式会社を設立。

最近では、Fobes Japanの「日本の起業家ランキング2016」でトップ10にランクインし、起業家としても注目を浴びています。

そこで今回は、佐々木のブログから印象的な言葉を抜粋し、以下の3つの時期に分け、freeeの成長を紐解いていきたいと思います。 

  1. freee構想〜リリース
  2. freeeがクラウド会計ソフト・シェアNo.1になるまで
  3. freee創業3周年〜今後の展望

1. freee構想〜リリース

2013年9月更新: なぜ会計ソフト?〜freee(フリー) 創業の理由〜

会計士や税理士の資格を持っている訳でもない僕が最もよく受ける質問のひとつがこれだ。

「なぜ会計ソフトを始めようと思ったのですか?」

会計、経理、法務、人事などのバックオフィス業務の現場では、同じデータを色々なファイルに手で入力したり、誰かが入力したものをプリントアウトして、さらに手で入力し直すといったことが日々行われる。これは、バックオフィスを自動化するための手頃なツールが無いこと、また一見して不必要に思えるプロセスも慣習化してしまっていて、強烈なイニシアティブを持って変えようとしない限り変えることが難しいし、新しいプロセスをつくるのもコストであることが問題であった。


僕のGoogle時代の仕事は、主にアジア・パシフィック地域における中小企業向けのマーケティング統括であった。その中で非常に気になることがあった。日本の「開業率の低さ」である。開業率が低ければ、中小企業自体が活性化されない。当然、新陳代謝の低い中小企業におけるテクノロジーの浸透度も遅れてしまう。日本の中小企業がファックスを使うという事実に多くの外国人が大笑いをしていた。

こういった体験から、「経営者が本業にフォーカスできるよう全く新しいクラウド型の会計ソフトをつくり、バックオフィスを自動化する」というアイデアを自分が実現することに対して妙に腑に落ちたし、毎朝、朝日が昇るとパッと目が覚めて、これをどうカタチにしていくかということばかり考えるようになっていた。 


2013年11月更新: 僕がGoogleを辞めた理由

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「なぜGoogleを辞めたのか」とよく聞かれる。freeeの事業がやりたかったというのがもちろん最も重要な理由だ。ただ、昔から起業したかった訳でもない自分がGoogleを辞めて起業したのは、Googleのキャリアを通じて、僕のネクストステップとして「起業」が最も世の中にインパクトを与えられるかたちだと思うようになった、というのが言い当てていると思う。 

起業やスタートアップへのジョインはGoogle社員にとっては普通のチョイスだ。Instagramの創業者でGoogleのOBであるKevin Systromのエピソードにも刺激を受けた。KevinはGoogleではマーケティング組織に在籍しエンジニアではなかったが、自分でプログラミングを覚えてInstagramを立ち上げた。これを聞いて起業に際しては自分もプログラミングを覚えて実践することに抵抗がなくなった。そしてfreeeの構想ができた頃、僕はRuby On Railsの勉強をしてプロトタイプづくりを始めた。

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Googleの中でもマーケティングを担う機会、さらにアジア・パシフィックという新興マーケットにおいて国際的な役割を担う機会に恵まれた自分だからこそ体得してきたナレッジを異なる領域に応用し、その考え方をさらに世の中に拡散させたい。

2. freeeがクラウド会計ソフト・シェアNo.1になるまで

2014年4月更新: freee リリース1周年を終えて

簡単かつ自動で使えるクラウド会計ソフトにはニーズが必ずあると確信していたが、リリース前に調査やヒアリングをしたときには必ずしもfreeeの評価は高いとは言えなかった。

そんなこともあり半信半疑で2013年3月19日、freeeをリリースするに至った。蓋を開けてみると想像よりも圧倒的に高い評価と実績を最初の数日でつくることができた。まずは着実なスタートを、と考えていたところが、想定以上のアクセスで社内はいきなり大騒ぎ(といっても当時は数名のメンバーしかいなかったのだが)。

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外にも出ず開発のためにマンションの居間に籠もり始めてから9ヶ月、苦しいときも多かったが、このリリース日に多数のユーザーの方々から応援のメッセージをいただいて、freeeを徹底的に価値あるものに育てていこうと改めて気が引き締まる、2013年3月19日はそんな日だった。

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カスタマーサポートのリソースが追いつかない状況もあったが、増員とトレーニング、プロセス改善も進み、サポートのレベルを上げていくことができた。また、チャットサポートのように革新的なサポートにも取り組み、高い満足度を実現することもできた。チャットによるサポートの提供には個人的にとても思い入れがある。僕はカスタマーサポートのコールセンターに連絡して、本人確認で時間を取られたり、調べますのでお待ちくださいと言われたまま電話を耳にあてて待っているのが嫌いだったりする。チャットは1つの答えであるような気がしていて、大きな可能性を感じているのだ。

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最終的にカスタマーサポートではないメンバーも全面的にサポートに加わり、日々増加する需要にも対応できた。やがて僕自身もサポート対応を行っていたが、ここからは学ぶことも多かった。いただく質問が高度化しているため回答も簡単ではなかったが、直接ニーズを把握することで様々な改善案も見えた。

多くの方々に支えられfreeeは2年目を迎えた。いつの間にやらfreeeのスタッフは30人を超える。こんなに素晴らしいチームができていることは、リリース時の2013年3月19日には想像していなかったし、同じような感想を来年にも再び持てるよう頑張りたい。


2015年1月更新: クラウド会計ソフトでのシェア、freeeがNo.1になるまでにした5つのこと - 2014年のまとめ

2014年のfreeeを振り返ってみる。最も大きな出来事は、クラウド会計ソフトにおいて「freeeがシェアNo.1」 だと確認されたことだ。

2013年末、freeeのスタッフは12人程度であった。2015年開始時点ではスタッフは総勢90名を超える陣容となっている。ソフトウェア開発を支える開発チームと、お客様に迅速で的確なサポートを提供するカスタマーサポートチームを大きく拡充した。

サポートチームは、経験に秀でたメンバーによって運営されており、マイクロソフトGoogleなどのテクノロジーカンパニーや大手金融機関のサポート体制を構築してきたメンバーが中心となっている。カスタマーサポートというオペレーションのプロフェッショナルと、経理業務のプロフェッショナルが見事に融合したチームでサービス提供をしている。

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このようなチームを築くため、昨年6月には五反田オフィスに引っ越した。1フロアのオフィスで、全社ミーティングや外部イベントにも使えるゆったりしたリフレッシュスペースを備える。

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改めてfreee を支えてくださった皆様に大きな感謝の意を示すとともに、2015年もfreeeがさらに全力で新しい価値の提供に取り組むことを誓いたい。

3. freee創業3周年〜今後の展望

2015年8月更新: freee 3周年 - 小さいビジネスほど強くてかっこいい流れを作ろう

freee の当初のビジネス推進方法は非常にシンプルであった。

・とにかくいいプロダクトを高速でつくろう。
・それを知ってもらおう。
・使ってもらってわからないことがある人には全力でサポートしよう。

しかし、freee にとって2014年度はこれを大きく一変させる年となった。

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一番大きな変化はセールス組織の立ち上げであった。誰でも簡単に使えるソフトを目指すfreeeであるが、オンラインだけでは理解をしてもらえない局面も沢山ある。顧客のニーズをしっかりと把握し、freeeの導入を支援するのがセールスチームのミッションだ。セールス組織を立ち上げていく中で勇気づけられたのは、導入いただいた際に非常に喜んでいただけるケースが多いことであった。freeeを「知ってもらう」と「使ってもらう」の間には大きな溝が存在していて、そこに橋をかけるきっかけをつくることができたのだ。

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freeeはクラウド会計ソフト・シェアNo.1として成長している。しかし、僕たちの実現すべきことは「スモールビジネスに携わるすべての人が創造的な活動にフォーカスできる」ことであり、このミッションを追いかけるためには単に会計ソフトだけでは不十分である。

会計ソフトという、あらゆるビジネスで根幹となるシステムを基点に、スモールビジネスのプラットフォームとして成長し大きな価値を提供していくというのが今後の構想だ。小さなビジネスほど強くてカッコいい。そんな時代をつくるんだ。


2016年1月更新: freeeが2016年に取り組むこと

2015年末にオフィスを移転。場所は同じ五反田だが、今回は3つのフロアになる。昨年の年明けと比較しても、freeeのメンバーは倍以上になった。

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チームのサイズが大きくなりフロアが分かれても、一丸となって最強の変革者集団となっていきたい。

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今年は徹底的に世の中へのインパクトを「カタチ」にしていくことにコミットしていきたい。特に、今年は僕は申年で歳男となります。縁起もあってか、さらに一層のエネルギーが出せそうな歳ですので、全力で邁進していきたいと思います。

freeeを牽引するリーダーとして多くの力強い言葉を残しています。

佐々木を始めとするfreee社員一同は、引き続き「スモールビジネスに携わるすべての人が、創造的な活動にフォーカスできるよう」邁進して参ります。

そして、このビジョンの実現には「仲間」が必要です。freeeのビジョンに共感してくださる方は、是非こちら↓からご連絡ください。

新卒採用も通年で行っておりますので、学生さんからのご連絡もお待ちしております。

最後は、こちらのお茶目なツイートで締めたいと思います。

ありがとうございました。

ビジネス視点が必要な開発環境に惹かれた。「既存業界の変革」を目指すfreeeエンジニアインターン。

みなさんこんにちは、freee・小倉です!

freeeにはマーケティングやセールスなど、プロダクトを世に広める上で不可欠なチームが存在しています。ですが、プロダクト開発を行うエンジニアも最も重要なポジションの1つです。

そんなfreeeのエンジニアチームにはインターン生も活躍しています。今回は、昨年9月の短期エンジニアインターンをきっかけにfreeeへジョインし、2017卒の内定者でもある長幡へのインタビューをお送りします。

 

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長幡陽太(ながはた ようた)早稲田大学人間科学部を2017年3月に卒業予定。ITベンチャー2社でのインターンを経て、2015年9月の短期インターンをきっかけにfreeeにエンジニアインターンとしてジョイン。2017年卒のfreee内定者。

ビジネスサイドも担当できるエンジニアになる

ーー就活中にfreeeを知ったのですか?

はい。昨年の9月に3日間のエンジニアインターンに参加しました。当時はまだビジネス職とエンジニア職の両方の選択肢を考えていました。freee以外には、外資系コンサル、広告系ITベンチャー、人事系ITベンチャーを受けていました。外資系コンサルはインターンにも参加しましたね。就職活動を始めた段階では、特にITコンサルに興味を持っていました。

ーー ITコンサルへの就職は考えなかったのですか?

ITコンサルに入ればビジネスサイドも担当できるんですが、エンジニアの仕事も同時にするとなると能力の伸びが中途半端になっちゃうんじゃないかなと。昨年の秋あたりから、エンジニアとしての成長はIT業界で自分の将来の可能性を広げることに繋がると考えるようになりました。

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(短期エンジニアインターンの時の様子)

ーー今はエンジニアとしてどのような活動をされているのですか?

現在大学のサークルで個人的にサービスを立ち上げています。A+plusというサービスで、早稲田生向けの授業評価サイトです。早稲田、慶応、東大にはそれぞれ授業を評価する冊子はすでに存在してます。でもなぜデジタルが無いかというと、大学のデータを活用するという観点で企業が手を出しづらい領域だからなんです。であれば、デジタル化できる技術を持った学生が学内でやれば上手くいくんじゃないかなと。今までアナログで学生に広まっていたサービスをひっくり返すチャンスがあるんじゃないかと思い始めました。履修もネットでやっているのに、いつまで紙の本を500円で買っているんだと。

ーーその活動のどういった点にモチベーションを感じていますか?

自分のキャリアの中で「業界にインパクトを与えたい」という想いがあります。既存の古い体制をIT技術で代替してより良くしていく、変革を起こしていけることが高いモチベーションになっています。今後のキャリアにおいても「業界に変革を起こしているかどうか」という点は大事にしていきたい部分です。

ーーfreeeでの長期インターンに関してはいかがですか?

まだ一部にしか浸透していない会計のクラウド化をどんどん進めていく、というfreeeの想いも素晴らしいと感じていますし、何よりユーザー層がはっきりしています。こういう人たちに貢献したい、というビジョンが明確だと思います。そういったところに魅力を感じています。

ゆくゆくはプロダクトマネージャーに

ーー2015年11月からfreeeでエンジニアとして長期インターンを始めて、現在4ヶ月目ですが、freeeはどんな環境でしょうか?

いまは修行期間なので、いかに効率的で綺麗なコードを書くかはもちろんですが、与えられたタスクを他チームも巻き込んで自走することを強く意識しています。最初にした仕事は「インサイト」という社内ツールへの機能追加ですね。グラフの色変更を可能にする、といった仕事です。その後は、実際にプロダクトへの機能改善を任されるようになりました。例えば、確定申告の書類申請書を簡単に作れる入力フォームのUI改善ですね。

ーーそういったデザイナーに近い仕事も任されているんですね。

そうですね。現在の会計freeeでは、質問に答えていけば簡単に確定申告の書類が完成する、というシステムになりました。そのシステムの中で、より使いやすくなるように仕様の一部を実装しました。例えば、質問に答えるためのフォームがあるんですが、何回も入力しなければならない住所などの項目を一度入力すれば他のフォームにも自動で反映される仕組みを導入して、書類を作成するハードルを下げることに成功しました。

ーー仕事をする中で得られたことはありましたか?

いま僕はメンターの社員の方に指導していただいていますが、コードの背景やKPIを常に考えるように、という姿勢を学ばせてもらっていますね。学生目線では、エンジニアと聞くと上から降りてきた指示に従って、ただコードを書いているように思われるかもしれません。でもfreeeでは、与えられた仕事を単純にこなしていくだけではダメで、実装する機能やコードにどのような意図があるのか、といった点も含めて考える風土があります。そういったところにエンジニアでもビジネス要素を考える必要性を感じます。

ーーfreeeではエンジニアとしてだけでなく、ビジネス視点も必要になってくるわけですね。

これはまさに僕がずっとやりたかったことです。ゆくゆくはプロダクトマネージャーとして、プロダクトのビジョンを考えられる人になりたいと考えています。だから今は自分に足りない能力、具体的には自分でサービスを推し進めていける力、そういった能力を身につけた後に自分の将来を更に俯瞰的に見られるんじゃないかと思っています。

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(freee社内の様子)

ーーメンターとの関係性はいかがですか?

最初はメンターの米川さん(エンジニア/執行役員)に付きっきりでコードのレビューをしてもらっていました。現在入社4ヶ月目ですが、自走しながらタスクに取り組む事が出来るようになってきていて成長を感じています。もちろんエンジニアとしての能力はまだまだですが、他のチームの人を巻き込むとか、そういったコミュニケーションの部分は社員の方から助言を頂きながらも自発的に進められています。あと米川さんとは週1で「1on1」(※freeeの社員・インターン生が行う、上司との1対1の面談)を行い、コードやKPIに対してのフィードバックをもらっています。

ーーfreeeの長期インターンの魅力は何でしょうか?

実は僕、freeeがインターン3社目で。freeeでエンジニアとして働く経験は自分にとって新鮮な経験です。といいますのも、タスクが決められている中でも社員の方からは「何がインパクトがあるのか」を自分で考えることを求められていて、そういった裁量をインターンにも与えてもらえる雰囲気が初めての経験でした。これはfreee独自のものだと感じますね。

ーーfreeeの中で「この人すごいな」と感じる社員はいますか?

平栗さんはすごいというか、やばいですね(笑)。31歳まで無職でエンジニア経験がなかったのに、現在はfreeeの開発本部長をされています。そういった非エンジニアからエンジニアに転向した、というキャリアは自分と重なる部分が多いです。自分の未来像としても参考にさせてもらっています。

また、CTOの横路さんもすごいです。非エンジニアからエンジニアに転向した平栗さんに対して、横路さんはずっとエンジニアとしてキャリアを築いてきています。1プレイヤーとしてのエンジニアをとても楽しんでいるように見えますね。この2人がそれぞれトップとしてチームをまとめている。これはとても組織として強いです。

(インタビュー 終)

 

 freeeではエンジニアインターンを引き続き募集中です。

ご興味のある方はぜひこちら↓からお気軽にご応募ください。お待ちしております!